Escape to the Movies!

サブカル好きが好きなものを語るだけの雑多なブログ。

残酷なまでに美しい!【おすすめ映画】KICK-ASS(2010年)【All Time Best】

 

皆さまはじめまして!

唐突ながらブログを始めさせていただきました( ˘ω˘ )

これから日記みたく気になったこととか色々と綴っていこうと思います。

映画の感想はほとんどFilmarksの方でレビューしているのでブログの方では突き詰めたレビューを書きたい映画だとか考察だとか趣味だとかを書いていく予定です。

はっきり言っていち社会人の雑多な自己満ブログです。

が、気になって下さったならばまた来てくださるととても嬉しいです。

えぇ跳ねて喜びます。とにかく、よろしくお願いします!

ということで自己紹介がてら早速レビューします。

 

KICK-ASS(原題)

117分,アメリカ/イギリス

アーロン・テイラー=ジョンソン/クロエ・グレース・モレッツ/ニコラス・ケージ/クリストファー・ミンツ=プラッセ 他

f:id:C_G_M_movie:20160616041631j:plain私はこの道を歩き続ける。あんたは?

映画を通してヒットガール(ミンディ)とクロエにそう言われてる気がする、前を向きたい時に観る大好きな映画。f:id:C_G_M_movie:20160616120053j:plainいわゆるアメコミ映画。(原作はマーク・ミラーの同名コミック。彼は他にもキングスマンやシビルウォー等といった人気作も手掛けてます。)

 

あらすじ

何処にでもいる冴えないアメコミ好きな学生デイヴ。友達と何でもない馬鹿話に興じ、親に隠れながら性欲を放出させる。変な友達の影響で変な性癖が付いたり...駄目だコイツ、はやくなんとかしないと...。

そんな彼はある日突然至って真面目に「どうして誰もスーパーヒーローにならないの?」という疑問を持つ。

誰しも映画やアニメの影響で黒歴史を始めることはあるけれど、デイヴの実行力は人1倍抜きん出てた。(彼がどこまで本気だったかは別として)彼の猫助け、そして人助けはやがてYouTubeで拡散されてそのまま等身大のヒーローとNY中の話題になるのだった。

 

この時のデイヴは知る由もない。自分が人生の大きな分岐点に立っているということを。

 

映画の根幹を支える2人

主人公デイヴ(キックアス)を演じるのはアベンジャーズのクイックシルバーやギャレス監督のGODZILLA (全部後の作品だけどw)で主役を務めた若かれしアーロン・テイラー=ジョンソン!f:id:C_G_M_movie:20160616042501j:plainこの爽やかさ!終始最高だった。平凡な学生でいる時もヒーローになる時も。そういう意味でとても繊細な役だけど、マイペースさがやっぱりあって、観ててとても微笑ましくなる。安心感っていうのかな?KA2では更に魅力的なのがもう・・・!ちなみに舞台はNY。

マシューヴォーン監督のNYの映し方がとても上手い。彼の熱がこの映画を生み出した。

切り取りたくなるシーンばかり。f:id:C_G_M_movie:20160616043004j:plain映画に対して並外れた情熱を持ってる。誰にも真似できない。メイキングも必見。同監督のキングスマンもめちゃくちゃおもしろい!

KINGSMAN / キングスマン(初回限定版) [Blu-ray]

本物の2人

KA(キックアスの略。以下KA。)はタイトルに反してヒットガールの物語。いや、実は冒頭からそうだったけど(笑)f:id:C_G_M_movie:20160616043527j:plain元凄腕警官だった父親のデイモン・マクレイディ/ビッグダディ(ニコラスケージ)はある因縁の為、フランク・ダミーコ(ラスボス)を殺そうと、日々活動を進めていた。それに付き添う言わばサイドキックとして、フランクダミーコ殺しを目的としたゲームをしながら、また同時に家族としての思い出もつくってきたミンディ。 f:id:C_G_M_movie:20160616043941j:plain

鮮やかな殺傷、切れのある暴言。ヒットガールは容赦ない。

尽く敵をぶちのめしていくそんな傍ら、アイスクリームが食べたいだとかモフモフのわんちゃんが欲しいだとかダディに甘えるヒットガールとたじろぐダディの会話が微笑ましい!
颯爽と現れては姿を消して痕跡も残さない。
負けなしの2人。最強の2人。彼らは間違いなく本物だった。
 
でも...
だからこそ騙されて仇討されて離れ離れになってのあのシーンが映える。
そしてこのシーンを更に惹きたててくれたのがフランクダミーコの実の息子でありながらキックアスに接触してきたレッドミスト。演じたのはコメディアンのクリストファー・ミンツ=プラッセ。彼のレッドミストは父親への憧れと友人への想いとの葛藤、そして「純粋さ」が強く出てて映画を物凄く惹きたてる。そう「純粋さ」。悪人ではないというところがまたしんどいのです(笑)
 
そして迎える、映画史上もっとも美しいアクションシーン。 f:id:C_G_M_movie:20160616044911j:plainBGMはNightvisionとStrobe。刻一刻と近付く終わりと始まり。
カッコよくて、だけど胸を締め付けるシーン。
このダディ救出戦はヒットガールとしてミンディとしての経験と思い出を総動員した戦い。
USP COMPACTでひたすら敵を射殺する。ダディの悲痛な叫びにヒットガールが応える。助言から戦術を思い出して必死に戦う姿は何回観ても本当に心が痛い...。 
このシーンの監督の力の入れようも凄い。
一瞬一瞬がこんなにも切なくなるアクションシーンは他にない。f:id:C_G_M_movie:20160616045413j:plainマシュマロ入りのココアがさらに胸を抉る。
 
 
そして復讐戦。
どん底からグイグイ上がって気が付けばさっきの感情が嘘みたいになる。
この感覚が本当に好き! 厳重な警備も成長期の魅力と甘い言葉、サイレンサーでそのまま鮮やかに( ˘ω˘ )
そしてクロエ自身が一番好きな長い廊下の名シーン(アクションシーン)。 f:id:C_G_M_movie:20160616045617j:plain
ダブルクイックリロード!素早いマガジンキャッチからの装填。
パンチしてるかのような発砲とトリッキーでアクロバティックな動きで敵を蹴散らしてく爽快感。
そして遂にフランク・ダミーコを追い詰める。一騎打ち。台詞にジーンとする。
 
今まではゲーム感覚で 
So, you want to play?
って吐き捨ててた。ダディが見守ってくれてた。ずっと見ていて欲しかった。
でも今は一人。最終戦では 

I never play.  

と吐き捨てる。絶対字幕で観て欲しい。
 
そしてあの展開。熱い。
 
 戦いの幕引きはThemeであるFlying HomeをBGMにしてのキックアスとヒットガールのNY遊泳。
さっきまでの出来事がまるで嘘だったかのようにNYの街にいつもと変わらない朝焼けが訪れる。

 f:id:C_G_M_movie:20160616050937j:plain

朝焼けの中、素性を明かす2人。仁王立ち。

朝焼けのNYを背景にしたこのシーン、素敵すぎて言葉が出ない!

 映画KICK-ASSの魅力

クロエ・グレース・モレッツ

この映画がここまで魅力的な映画なのはクロエをヒットガールに配役したことが一番大きい。f:id:C_G_M_movie:20160616130842j:plain

ただ可愛いだけじゃない。彼女はとても演技派。スタントもほとんど自分でやるし、口角がクッと上がる癖も含めて、彼女の表情の豊かさはもう最高!彼女の出演作品は色々あるけれど、この表情の豊かさを前面に出せてる映画はなかなかない。KAシリーズはその意味でも最高なのです。

www.youtube.com(メイキング映像)

癖があるといえば私生活でも愛用のButterfly knifeを持つほど(笑)

www.youtube.com

 

楽曲&Score(映画サントラ)

 名作は音楽がいいとよく言うけど本当にそう。

Score盤のCDが出てないのが信じられない。

 KAといえばこの「Flying Home - Marius Vries, Ilan Eshkeri」。アメリカらしい、高揚感に満ちたScore。デイヴとミンディのNew York遊泳。朝焼けのNY。

www.youtube.com 何となくハリウッドの風を感じる(正反対の場所だけど!)。

ビッグダディの独壇場に流れるScoreは「Big Daddy Kills - Henry Jackman, John Murphy 」28週後とか他の映画にも使われてるScoreのアレンジ。

www.youtube.com わずかな音の組み合わせ。これだけでこんなにも印象的な音楽になる。

そしてダディ救出戦にかかるScore2曲。こちらは「Nightvision - John Murphy 」。

www.youtube.com USPと暗視ゴーグルで敵のアジトを叩く。

そして「Strobe (Adagio in D Minor) - John Murphy」。

Noooo!!! 胸が苦しくなる。

www.youtube.com

最終決戦は「The Fight - John Murphy, Henry Jackman, Marius Vries, Danny Elfman, Ilan Eshkeri」。

www.youtube.com 

主題歌はプリティー・レックレスの「Make Me Wanna Die」。この曲がエンディングで流れることでバシッと決まる。

www.youtube.com 今までの総括として観てください。下手にまとめるよりいい!(人任せ)

好きな映画をとことん語るのは本当に楽しい。

楽しいが集まる、そんな場所にできたらと思ってます。

そういえば今年は7月26日と27日に「パルテノン多摩」で爆音上映会が開催されるらしいですね!

詳しくは 爆音上映 in パルテノン多摩 「キック・アス」「ブルース・ブラザース」 多摩市立複合文化施設[パルテノン多摩] に記載されてます。行けたら行きたい!(笑)

それでは

 Show's over , motherfuckers.

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

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